星の王子さま あらすじ前半イワンのばか あらすじ前半

2008年02月17日

星の王子さま あらすじ後半

サン=テグジュペリ画 星の王子さま

 このあらすじは、河野万里子訳「星の王子さま」(新潮文庫)を基にしています。
 前半、後半とページを分けています。このページは後半からとなります。

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(以下、前半からの続き)



ヘビ

 王子さまが最後にたどり着いたのが地球でした。着いたのはアフリカの砂漠、最初に出会ったのはヘビでした。
 ヘビは、王子さまに謎のようなことを言います。

「おれは、触れた者をみな、元いた土に帰してやる」(中略)
「もし、故郷の星にどうしても帰りたくなったら、おれが力を貸そう。おれが・・・」(本文より引用)

バラの庭園

 人間を探して、地球を旅をしていた王子さまはバラの庭園にたどり着きます。そこには自分の星に咲いていた花とよく似た花が、たくさん咲いていました。
 自分の愛した花が、この世に一輪だけのものと思っていた王子さまは、愕然とします。

<ぼくはこの世に一輪だけの、財宝のような花を持ってるつもりでいたけど、ほんとうは、ただのありふれたバラだった。>(本文より引用)

キツネ

 そんなときに出会ったのがキツネです。キツネは、王子さまに、「なつく」ということと「絆をむすぶ」ということの意味を教えます。

「もしきみがぼくをなつかせてくれたら、ぼくの暮らしは急に陽が差したようになる」(中略)
「きみは、金色の髪をしている。そのきみがぼくをなつかせてくれたら、すてきだろうなあ! 金色に輝く小麦を見ただけで、ぼくはきみを思い出すようになる」(本文より引用)


 こうして王子さまはキツネをなつかせた後、もう一度、バラの庭園に行きます。すると、そのバラたちは、自分の愛したバラとは全く違うことに気がつきます。

「きみたちのためには死ねない。もちろんぼくのバラだって、通りすがりの人が見れば、きみたちと同じだと思うだろう。でもあのバラだけ、彼女だけが、きみたちぜんぶよりも大切だ」(同上)

 キツネに別れを告げに行くと、キツネは最後に「いちばんたいせつなことは、目に見えない」とうことを王子さまに教えます。

井戸

 王子さまと出会ってから一週間目、水を飲み干した「僕」たちは、水を探しに行きます。 砂漠の中に井戸を見つけると、「僕」は王子さまのために、水を汲みます。

 星空の下を歩き、滑車の歌を聞き、僕が力仕事をして得た水だ。だからこそ、それは贈り物にも似た、心にいい水なのだ。(本文より引用)

 そして、王子さまは、明日でちょうど地球に来てから一年がたつのだと「僕」に告げます。王子さまは、あることのために自分が落ちてきた場所に戻ってきたのでした。

 

再びヘビ

 翌日、「僕」は、王子さまが一匹のヘビと何か話をしているところを見かけます。

「きみのはいい毒なんだね? ぼくを長く苦しめたりしないね?」(本文より引用)

 驚いた「僕」は、ヘビを追い払うと王子さまを抱きかかえます。

「ぼくも、きょう、家に帰るんだ・・・」(中略)
「そのうち悲しい気持ちがやわらいだら(悲しい気持ちは必ずやわらぐよ)、ぼくと知り合ってよかったって思うよ。きみはずっとぼくの友だちだもの」(同上)

別れ

 その夜、一人で出かけた王子さまに、「僕」は急いで追いつきます。

「ね・・・ぼくの花・・・ぼくはあの花に責任があるんだ! それにあの花、ほんとうに弱いんだもの! ものも知らないし。世界から身を守るのに、何の役にも立たない四つのトゲしか持ってないし・・・」(本文より引用)

 そう言ったあと、王子さまはゆっくりと音もたてずに砂の上に倒れました。


 その後、砂漠から無事に帰還してから「僕」は、六年たった今も、自分の星に帰ったであろう王子さまのことを考えます。

<王子さまの星はどうなっただろう? もしかしたらあのヒツジが、花を食べちゃったかもしれないぞ・・・>

 あるときは、続けてこう思う。

<そんなことはないさ! 王子さまは毎晩ガラスのおおいで花を守ってやるんだし、ヒツジのこともしっかりみはっているだろう・・・>

 すると僕はうれしくなる。星という星がぜんぶ、やさしく笑う。(同上)



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pjo1062002 at 20:49│TrackBack(0) フランス文学 | サン=テグジュペリ

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