2008年02月16日

星の王子さま あらすじ前半

サン=テグジュペリ画 星の王子さま


 このあらすじは、河野万里子訳「星の王子さま」(新潮文庫)を基にしています。前半、後半とページを分けています。


 前半・・・「僕」と王子さまとの出会いから、六つの星の話
 後半・・・ヘビ、キツネとの出会いから、「僕」との別れ


星の王子さまとの出会いまで

 物語の語り手で、おそらく作者の分身である「僕」の話から始まります。
 少年時代に書いた”ボア”の絵が大人に理解されず、絵を描くのをやめてしまったこと。
 そして、大人になってパイロットになったが、心から話のできる相手がおらず、孤独を感じながら生きてきたことが語られます。

ヒツジの絵

 六年前、「僕」の飛行機が、故障のためサハラ砂漠に不時着し、途方に暮れているところから物語が始まります。
 砂漠での最初の朝に、小さな男の子の声で起こされます。

「おねがい・・・ヒツジの絵を描いて!」
「え?!」(本文より引用)


 それが「僕」と王子さまの出会いでした。
 人間の住む場所から遠く離れた砂漠に、何故小さな男の子がいるのか?どこから来たのか?
 話しているうちに、どうやら王子さまは空からやってきたことが分かります。

小惑星B612

 王子さまの故郷は小惑星B612だと思う、と「僕」は語ります。それは、一軒の家よりほんの少し大きいだけの星でした。

バオバブの木

 話をしているうちに、王子さまの星のことが少しずつ分かってきます。王子さまと出会ってから三日目には、小さな芽をほっておくと巨大になってしまう”バオバブの木”の恐ろしさについての話を聞きます。

 <子どもたちよ!バオバブには気をつけろ!>この絵をいっしょうけんめい描いたのも、きみたち友だちが、僕と同じように、長年なにも知らずに危険と隣りあわせてきたことを知らせるためなのだ。(本文より引用)

花のトゲ

 王子さまと出会ってから五日目、二人は”花のトゲ”について話します。
「トゲはなんのためにあるの?」と聞く王子さまに、「僕」がいいかげんに答えると、王子さまは怒り出します。

「なんの役にも立たないトゲをつけるのに、どうして花があんなに苦労するのか、それを知りたいと思うのが、大事じゃないって言うの?」(本文より引用)

 しまいに泣き出した王子さまを「僕」は抱きしめます。

 ”花のトゲ”がきっかけで、「僕」は、王子さまが自分の星で、一輪の花を愛していたことを知ります。
 王子さまの星に、どこからか運ばれた種が芽を出し、やがて大きなつぼみをつけました。

 そしてようやくある朝、ちょうど日の出の時刻に、花は姿を現した。(中略)
「ああ!いま目がさめたところなの・・・あら失礼・・・まだ髪がくしゃくしゃね・・・」
 でも小さな王子さまは感嘆の気持ちを抑えることができなかった。
「なんてきれいなんだ!」(本文より引用)


 花は見栄っ張りで気まぐれで、王子さまは、愛しているにもかかわらず、花のことを信じられなくなります。

旅立ち

 王子さまは花に別れを告げて旅に出ます。戻ってくる気はありませんでした。
 別れの日、王子さまは、花が本当は自分を愛していたことを知ります。最後に花が言います。

「さあ、いつまでもぐずぐずしないで。いらいらするから。行くって決めたのなら、もう行って」(本文より引用)

六つの星

 王子さまが地球に来るまでに、訪ねた六つの星の住人について語られます。様々な大人の姿に、王子さまは「おとなって、やっぱり変だ」と言います。

最初の星の住人 王さま

 王さまは、なにより自分の権威が守られることを望んでいたからだ。命令に従わないなど、がまんならない。絶対君主なのだ。(本文より引用)

二番目の星の住人 大物気どりの男

「さて、さて! 私を称える者が来たぞ!」(中略)
 大物気どりの男にとって、人はみな彼を賞賛する存在なのだ。(同上)

三番目の星の住人 酒びたりの男

「飲んでるんだ」暗い面持ちで、酒びたりの男は答えた。(同上)

四番目の星の住人 実業家

「ぐうたらどもに、あれこれ夢を見させる金色のちっちゃなものだ。だが私は、有能な人間だからな!夢など見てるひまはない」
「ああ!星だね?」
「そのとおり。星だ」(同上)

五番目の星の住人 点灯人

「こんにちは。どうして今、ガス灯を消したの?」
「そういう指示なんだ」点灯人は答えた。(同上)

 
六番目の星の住人 地理学者

「われわれは、花のことは書かない」
「どうしてですか!いちばんきれいなのに!」
「花は、はかないからだ」(同上)

そして、王子さまは七番目の星、地球にたどり着きます。
(以下、後半に続く)

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