2008年01月25日

クリスマス・キャロル あらすじ 後半

クリスマス・キャロル

 このあらすじは、池央耿訳「クリスマス・キャロル」(光文社古典新訳文庫)を基にしています。
前半、後半とページを分けています。このページは後半からとなります。

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(以下、前半からの続き)

第四節 精霊(その三)

 12時の鐘が鳴り止むと共に、黒ずくめの第三の精霊が現れます。 精霊は無言のまま歩きだし、スクルージは後をついていくと、そこは、なじみのあるロンドンの金融街(シティ)でした。

 そこでは、顔なじみの商人たちがなにやら立ち話をしています。しきりに、誰かが死んだということを噂していますが、誰のことかは分かりません。

 場面が変わると、暗い部屋の中で、ベッドに誰かが横たわっている姿が見えます。スクルージは死人の顔を見てみたいと思うのですが、どうしても見ることができません。

 精霊は様々な光景をスクルージに見せますが、その男の死により、悲しんでいる者は誰もいないことを知ります。

 ここに至っても、スクルージは、ベッドに横たわって死んでいた人物、誰にも看取られず、孤独に死を迎えた人物が誰なのか気づきません。

 精霊は、教会墓地の中にある一つの墓石を指し示します。ここにきてスクルージもようやく、精霊の意図するものを察します。

 ふるえながら、スクルージは墓石に刻まれている名前を見ました。「エベニザー・スクルージ」

 「頼む!」スクルージは黒衣にすがりついた。
 「聞いてくれ!私はこれまでとは違う。こうして会わなければなり果てたろう、ひどい人間とはわけが違うんだ」(本文より引用)


 スクルージは必死に精霊に訴えます。スクルージの心を思いやってか、物言わぬ精霊の手も震えています。
 思わず精霊の手をつかむと、みるみる小さくしぼんで、精霊はベッドの柱に吸い込まれて消えてしまいました。

 

第五節 大詰

 気が付くと、スクルージは自分の部屋のベッドに戻っていました。

 「過去、現在、未来!」スクルージは跳ね起きて、最前の言葉を繰り返した。

 「三世を生きるこの身にクリスマスの霊は宿る。おお、ジェイコブ・マーリー!ここに、神と、クリスマスの時候をたたえよう。これは私の切なる祈りだ、ジェイコブ。このとおり、心から祈っているぞ」

 こみ上げる歓喜に胸がいっぱいで、満足に声も出なかった。精霊の袖にすがって激しく泣いた涙で頬は濡れていた。(本文より引用)


 道行く少年に今日の日付を聞くと、驚いたことにクリスマス当日でした。精霊に三晩かけて会ったと思っていたのが、実はたった一晩しか経っていないのでした。

 スクルージは、この一晩ですっかり生まれ変わりました。こみ上げる喜びに、いてもたってもいられず、ボブ・クラチットの家に上等の七面鳥を届けるよう手配すると、クリスマスの街に飛び出し、甥のフレッドの家のドアをノックします。
 予想外の訪問客に、フレッドはびっくりしますが、喜んでスクルージを向かえ、楽しい一夜を過ごします。

 クリスマスの翌朝、事務所に出勤したボブ・クラチットにスクルージは言います。

 「メリー・クリスマス、ボブ!長いこと苦労をかけたな。これまでの何倍も礼を言うよ。君の給料も上げるし、家の事情についても相談に乗ろう。
 (中略)
 火をおこせ。細々した仕事はいいから、新しい石炭入れを買ってこい、ボブ・クラチット!」(本文より引用)


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pjo1062002 at 06:43 │Comments(0)TrackBack(0)clip!イギリス文学  | ディケンズ

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